自分と自由を求めた旅の日記
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プロフィール
HN:
tantas7
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/11/07
職業:
国営公園スタッフ
趣味:
旅、カメラ、バイク、クライミング
自己紹介:
20台最後の年に
今まで背負ってきた 色んな役割を脱ぎ捨てて 自分と自由を求めてゼロから 歩きだすことにしました。 心のままに、自分にウソをつかず 目の前にあるものをまっすぐに 見つめながら生きていこうと 思っています。
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大崎善生の「タペストリーホワイト」 相変わらず哲学的で若干強引な設定ではあったけど、 闇を抱えて生きる姿を描いた作風はやっぱり嫌いじゃない。 歩けない時は歩こうと思わなくていい。 右足を前に出して次に左足を出す。 ただそれの繰り返し。 姉を失い、彼氏を失い悲しみのどん底にいた主人公を救った言葉。 僕たちは何かをしたり選んだりする時に つい“意味”や“理由”を探してしまう。 意味や理由の無いことはしてはいけない。 何かをする為には理由が無いといけない。 そんな脅迫観念に囚われている。 でも、 歩けない時はただ右足を、次に左足を前に出すだけでいい。 そこに意味も理由も無い。 そしてそれが《歩く》ということだ。 社会的に意味のあることをしていても、 一日中家にいてダラダラ過ごしていても、 僕たちはちゃんと生きてる。 それでいいじゃない。 苦しくなったら、 右足を、次に左足を前にだす。 ただそれだけでいい。 PR 2010/02/03(Wed) 12:26:50
矢沢永吉の「成り上がり」という本を読んだ。
実はずっと読みたいな~とは思っていたけどきっかけが無かった。 でも先日NHKで永ちゃんの特集をやってて ついに読むことにした。 この本、知らなかったけど今から30年も前に書かれた本。 永ちゃんがまだ20代の頃。 まだまだとがった感じがビシビシ伝わってきて、 矢沢語録がちりばめられている。 あんまり尖ってるからちょっと笑っちゃうような話も 多いんだけど、 読みきってみて思うのは全然変わって無いんだな、ってこと。 売れる前からキャロル時代、ソロになった後、 そしてきっと今も永ちゃんのスタンスは変わっていない。 それは自分自身の目指すものがブレて無いってことで 自分への自信の表れでもあるんだと思う。 その自信は確信ではなく、《信じたい》っていう希望にも似たもの。 永ちゃんのかっこよさって、 悪ぶったたり派手なパフォーマンスじゃなくて、 もっとシンプルな、人としての芯の強さなんだなって思った。 誰かと比べるんじゃなくて、 いくつになっても自分なりのかっこよさを目指す。 それは僕が目指すかっこよさと同じだ。 今年還暦を迎える永ちゃんは 今でもやっぱりかっこよかった。 それは「成り上がり」の頃には受け入れられなかった《弱さ》を 受け入れたことによるかっこよさなんだと思う。 スーパースターになりたいわけじゃないし、なれるとも思わないけど かっこいいおっさんにはなりたい。 改めてそう思わせてくれた一冊でした。 2009/08/19(Wed) 22:21:30
久しぶりに小説を読んだ。
江國香織さんの作品で彼女の本を読むのは 『冷静と情熱のあいだ』以来だ。 この作品には明確な主人公は登場しない。 登場人物は10人近くいて、 それぞれの視点でめまぐるしく話が進んでいく。 だから一つの夫婦の間で行われていることも 夫と妻の視点で描かれることでまったく違う風景に 映ることもある。 第三者から見ればとても幸せそうに見える人たちでも それぞれが何らかの不満を抱えていて、 それでいてそこにある安心や安定の中に幸せを見出している。 読んでいてすべてにおいて誰かに共感することは無く、 でも一部においては誰もに共感できる場面があった。 タイトルにどういう意味があるのかはわからないけど、 どれがいいとかどれがだめとかという問題ではなく、 それぞれにそれぞれの見方や価値観があるということなんだと思う。 様々な人の事情や感情が交錯し、 何かを捨てて何かを選びながら生きている。 その中で《正論》と《本能》の間で揺れる。 頭では間違っているとわかっていても止められないことがある。 でもそれは厳密に言えば世間的に間違っているだけで 自分がそう思った以上自分の中では決して間違ったことではない。 「問題は、そんなことを思う自分だった」 物語の最後に出てくる山岸の台詞。 結局みんな自分の目で頭で心で世の中を見ている。 自分が何か思うことの原因は自分にある。 すべてをきれいに整理して生きていくことなんてきっとできない。 複雑で矛盾してこんがらがった自分を抱えながら それでもみんな幸せに生きることを願ってる。 ---- 本を読むにはバイオリズムみたいなものがある。 開いてすぐやめてしまうこともあれば 今回みたいに2,3日で読みきってしまうこともある。 主人公も無くゴールも無い。 ただ人々の日常と感情をつづったリアルな物語。 そういう等身大な感じが今の僕にはとても心地よかったのかも知れない。 2009/02/16(Mon) 15:19:17
とても“男臭い”小説だった。
でも、それが面白くて一気に読んでしまった。 一言で言えば、男としての、仕事人としての“プライド”。 《保身》と自分に与えられた《使命》の間でゆれる。 きっと程度の差はあれ多くの組織で見られる光景なんだと思う。 そういえば今日TVで「生まれ変わったら何になりたいか」の アンケート結果を放送してた。 医者・プロ野球選手・教師・公務員etc。 本人にそんな気は無いのかも知れないけど、 見ていてなんだか今回の人生をあきらめたみたいで寂しくなった。 僕は今が終わってないうちから来世のことなんて考えたくない。 “今”にもっとこだわりたいし、今回の人生の中でもっとできることを探したい。 誰の為に、何の為に自分は存在するのか? 目の前の生活を考えればきっとそんなこと考えない方がいい。 組織や常識を相手に自分の主張を通そうとしたって 摩擦が大きくなるだけだ。 だけどそれでも守りたいものがある人だけが、 孤独を恐れながらも想いを貫き通す。 それがその人にとっての“プライド” 不器用でもいいから泥臭く自分のプライドを守ろうとする男の姿。 “芯”を持つ人間だけが持つ魅力を改めて思い知らされた気がした。 2008/08/08(Fri) 12:35:00
あんたがあんたのバラの花をとても大切に思っているのはね、
そのバラの花のためにひまつぶしをしたからなんだよ。 探しているものはたった一つのバラの中にだって すこしの水の中にだってある かんじんなものは目には見えないんだよ。 (サン=テクジュペリ 『星の王子様』) 仕事を辞めてからずっと「生きる意味」を考えてきた。 でも、実は生きることにそんなに深刻になり過ぎなくてもいいのかな って思った。 生きることって、 その人に与えられた死ぬまでの時間を 好きに使って“ひまつぶし”をすることなのかも知れない。 そんな風に思ったら何かが少し軽くなった。 目で見えるものだけを、 頭で理解できるものだけを追いかけてたら いつか大事なものを見失ってしまう。 心が呼びかけてくれるものを大事にしながら生きていきたい。 2008/04/12(Sat) 04:14:08
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