自分と自由を求めた旅の日記
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プロフィール
HN:
tantas7
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/11/07
職業:
国営公園スタッフ
趣味:
旅、カメラ、バイク、クライミング
自己紹介:
20台最後の年に
今まで背負ってきた 色んな役割を脱ぎ捨てて 自分と自由を求めてゼロから 歩きだすことにしました。 心のままに、自分にウソをつかず 目の前にあるものをまっすぐに 見つめながら生きていこうと 思っています。
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36枚×5=180枚。
この6日間で使ったフィルムの数だ。 自分でもここまで撮ることになるとは思ってなかった。 デジカメの分も入れれば200枚を超える。 神戸に始り、時代祭り、鞍馬の火祭り、東寺、金閣寺、嵐山と続き 最後は三重県にある赤目四十八滝へ。 まったく予備知識なく行っただけにその感動も大きかった。 スタート付近はホテルやお土産屋が並ぶエリアで、 幅5Mくらいの川が流れていた。 ただその風景は決して珍しいものではなく 温泉街などへ行けば普通に見られる程度のものだった。 でも、奥に行くほど川幅は細くなり、石は岩になり 一面緑の苔で覆われた異世界に変わっていく。 それはまるで現代から過去へタイプスリップをしているみたいだった。 奥に行けば行くほどその世界において自分が 異物であるかのような感覚に襲われていった。 そこは人間の為にある世界ではなく、 自然の中を人間が覗かせてもらっているような世界だった。 思えば、街もビルも祭りもお寺もすべて人間によって 人間の為に作られたものだ。 もちろんその中には見ごたえのあるものもたくさんあるし、 尊敬に値するものもたくさんあった。 ただ、ファインダーを覗いて見た時 それらは僕にとって大して興味のあるものにはならなかった。 そこにある管理やエゴ、それを作った人の意思などが主張してきて スッと冷めていくのを感じていた。 それに引き替え自然のものに目を向けた時、 そこにあるのは僕たちに対してのメッセージではなく ただあるがままに生きる姿だった。 彼らは僕たちがそばで邪魔しようが感動しようがお構いなしで、 粛々と自分のリズムで時を過ごしていく。 何百年、何千年と行われているそのリズムは 僕たちのちっぽけな存在なんてきっと鼻にもかけてない。 だからと言って若輩者と見下しているわけでもない。 そこにあるのはただそこに息づくもの同士の存在。 今回の旅で気づいたことがある。 僕にとって写真とは自然と繋がる為の言い訳なんだと思う。 ほんとは地球に生きる者として堂々と自然と向き合いたい。 でも、人間が作った“街”という場所で育ってしまった僕には 正直そんな度胸なんてない。 だから「写真を撮る」ということを口実に少しだけ自然に触れさせてもらう。 そう。 まるで子どもが小枝を使って虫や動物に触れるように。 本物の自然の前では僕たちはとても無力だ。 そこでは言葉すら意味をなさない。 でもそれでいいんだと思う。 裸の自分でただそこにいればいい。 自然はそんな僕たちを否定も肯定もせず受け入れてくれるはずだから。 PR 2008/10/27(Mon) 00:32:08
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