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自分と自由を求めた旅の日記
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プロフィール
HN:
tantas7
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/11/07
職業:
国営公園スタッフ
趣味:
旅、カメラ、バイク、クライミング
自己紹介:
20台最後の年に
今まで背負ってきた
色んな役割を脱ぎ捨てて
自分と自由を求めてゼロから
歩きだすことにしました。
心のままに、自分にウソをつかず
目の前にあるものをまっすぐに
見つめながら生きていこうと
思っています。
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2025/07/28(Mon) 16:37:36
白老にあるアイヌ博物館に行って来た。
いつからか、理由もよくわからなかったけど
ずっと"アイヌ"を意識してきた気がする。

"チセ"と呼ばれる小さな小屋の中で
トークと伝統舞踏が行われた。
ちょうど韓国からのツアー客が来ていて
小屋の中は立ち見がでるくらいいっぱいだった。

「日本の皆さん」
アイヌ伝統の衣装を着た男性が発した一言は
僕に大きな違和感を与えた。
日本、韓国、そしてアイヌ。
見た目はほとんど変わらないのに、
この狭い空間の中には3つの文化が集まっていることを思い知らされた。
そして、同じ空間にいるのにアイヌのことも韓国のことも何も知らず、
会話をすることすらできない現実に愕然とした。

今はアイヌの人も日本の文化の中で、
「日本人」として暮らしている。
でも、元々アイヌはアイヌであり独自の文化・風習の中で暮らしていた。
それがここ数百年のうちに日本に取り込まれ
《日本人》として生きることを強要されてきた。
今まで日本は単一民族だと思ってきたけど、
実はそうじゃない。
そんなことも知らずに生きてきたことがショックだった。

アイヌの文化の中では、火や水、動物や植物、雷や風など
人間の周りにあるものすべてには神(カムイ)がいると考えられている。
人間と神は常に隣り合わせに存在するもので、
自然界にあるものにはすべて尊敬と畏怖を持って接するもの。
人間(アイヌ)はすべて神(カムイ)によって生かされている。
そして神もまた人間とともに生きている。

狩猟民族であった彼らが目指したものは《共存》
それは自然との共存だけでなく、人間同士の共存も指す。
必要なものを必要なだけ取る。
自分達だけが生き残ることを目指すのではなく、
他の部族も生きていけるようにする。

先日六ヶ所村の話を知ったせいか、
今の日本の生活とのギャップがとてもリアルだった。
動物も植物も自分の支配下にあるように扱い、
不必要なほどの食料やエネルギーを抱え、
人間同士で様々なものを奪い合う。
物があること、生きていることが当たり前な生活。
感謝の気持ちもそこに込められた意味も忘れてしまった日々。
彼らの文化を"過去の遺産"として片付けるにはあまりにも重い。

札幌、登別、千歳、稚内、知床・・・。
北海道にある地名の多くはアイヌ語だという。
千歳にあるアウトレット「レラ」はアイヌ語の「風」。
実は深いところで日本とアイヌは繋がっている。
でも、僕たちはほとんどそのことを知らない。
一つの社会・文化の中だけにいると見えないことがたくさんある。
環境問題や貧困問題など大きな問題に関わることも大事かも知れないけど、
目の前にある異文化について知ることから始めてみよう。
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2008/03/08(Sat) 15:40:10
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